ゼーハーゼーハー・・・ 学校に到着。 「行くぞォォ!!!」 気合十分に椿は校門をくぐった。 *** 「ムリです。はい。」 終わった。 生徒会長の先輩、咲坂幸亜(さきさかゆきあ)に、「同好会らしきものを部活に取り入れたい!」とたのんだところ、上のように、あっけなく断られてしまった。 だか、椿は引き下がらない。 「なっっ!なんでですか!?」 幸亜に大声でせまる。 幸亜は、椿をけげんそうに見て、溜息のように言った。 「同好会?馬鹿みたい。私はくだらないことは嫌いなの。」 は?え?と、椿は本気で思った。 いや、同好会らしきものを否定されたからではない。(まぁ、それも少しあるが) 椿は驚きに目を見開いたまま固まった。 なにしろ。 学校中で「冷静で美麗な容姿をもつ生徒会長」というフレーズで人気を集めている幸亜が、「馬鹿みたい。」「くだらない。」なんて言葉を吐いたのは今が初めてなのだ。(たぶん) すごい形相をしている椿を見て、幸亜は我に返ったような顔をした。 「っ・・・・と、今のは冗談よ。でも、同好会みたいなのはこの学校では許されてないのよ。ごめんなさいね。」 苦笑いしながらそう言って、「では・・・。」 行ってしまった。 しばらくそこに立ってぼーっとしていた椿の脳内は、かなりといって良いほど動いていなかった。 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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