小説
― 咲 そして 散 ―

―桜の季節。
―それは、始まりの季節。
―そう

―始まりの・・・。

第1章

「おっはよーう☆」

私は御神 雫(みかみ しずく)14歳。
今日から中学2年生。

「遅い。お前また私を待たせたなッ!」

そして、このうるさいのが、小学生の時からの心友の下板 みおん(しもいた みおん)。

「ごっめーんご・め・ん!」

私はそうやって軽くみおんのことを受け流した。

「・・ところで!雫ってまだ好きな人いないの?」

「いないよ。」

決まっている。
即答だ。
だって私は・・・

「は?ったく、やっぱり2次元命なワケ?」

溜息混じりにみおんは言った。
そう、私って実は2次元にしか興味のない人なんだよね。
いわゆるヲタクって感じな。

「もちろんー。現実なんてあはは☆」

私特有の天然←? 笑いでごまかしてみた。

「もう中2なんだから、好きな人の1人くらいいないと困るよ?」

・・・・・何が困るんだよ的なね。
そーゆーみおんは彼氏とかいるのか?
いや私の知ってる限りではいないだろ。
てゆーかいないだろ!
・・いや、いるかも?
後で聞こう。
もしいなかったらしばくぞ☆


「いや。別に困らないし!うん!」

はー・・・とあきれながら溜息をつくみおん。
へんッ。
別にいいじゃんかあ!
いやキレて無いよ!(知らね

そんな私はクラス替えが大の苦手。
知らない人と同じクラスになるなんて考えただけでも鳥肌か立つ。
でも毎年あるとゆう地獄なんだよコレが!
ああ
今年はどんなクラスなんだろう・・・。

暗い面持ちでクラスメイトが書かれている貼紙へ目を動かす。

「う」

「おおおおお!!」

やったー
の意味での絶叫。
私はみおんと同じクラスだった。
みおんとは、小学校時代からずっとクラスが同じだから余計嬉しい。

「またみおんと一緒かよ!」

「私だってまたこの肝ヲタと一緒なんて嫌ああ!」

ふざけて大笑いする。
この時間が、実は一番幸せなのかもしれない。


―キーンコーンカーンコーン

お決まりのチャイム音。

「やば」

「じゅ 授業が・・・」

我を忘れてみおんと話していた私は、冷や汗をかいていた。
もう回りに人はなく、私とみおん2人だけになっていた。

「あーあ」

「もう遅刻じゃんか←」

2人は諦めたようにニヤリと笑う。

「もーサボっちゃえ☆」

「おkー!」

校門を飛び出した。

第1章 1部 END



[先頭ページを開く]
[指定ページを開く]


<<重要なお知らせ>>

@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
@peps!・Chip!!は、2024年5月末をもってサービスを終了させていただきます。
詳しくは
@peps!サービス終了のお知らせ
Chip!!サービス終了のお知らせ
をご確認ください。



w友達に教えるw
[ホムペ作成][新着記事]
[編集]
無料ホームページ作成は@peps!
無料ホムペ素材も超充実ァ