小説
すきすぐるッ。


第1章 隠れてアレなんですW

気持ち良い・・・いや気持悪いほど綺麗な朝日が、カーテンの隙間から差し込んできた。

「あうー・・・、やっぱこの漫画は良いねえぇッ!」

朝7時30分ぴったり。

―漫画を読んでいます。

「ぬ。もう学校の時間!」

おはようございます皆さん。
私、岡部花音は14歳の中2です。
実は隠れヲタだったりの。
そして私は昨日寝てません。
一晩中漫画読みあさりしてました!
それが1週間に1度の習慣☆
・・・・と、いけない。
学校に行かないと!

外は冬。
だが、気温は高いほうだと天気予報は言う。

お決まりのチャイムが鳴り響いた。

「ギリギリセーフ!?」

・・・・では無かった・・。

目の前には禿げ頭の担任。

「遅刻した罰として、校庭の草むしり1時間!」


今時『罰』ってなんだよこの禿げっ!
ま、授業サボれるし良いか。
うん
禿げに乾杯だ!!
皆、禿げに栄光を称えよ☆
・・・・・・。
もういいや
さっさと行ってこよう・・・。

「何この暑さ。」

外は暑かった。

体育着に着替えた花音は溜息をついた。

あああああーもー。
何で冬なのに暑いのかね?
まったく地球はどーなってんだよしっかりしてくれ総理大臣!
・・よしおっさん1人劇は終ろう。



「少しは減ったかな?草。」

花音の横には草の束。

「まったく私ってば真面目!こんなめんどいことしっかりやってるな・ん・て☆」

独り言が、誰も居ない校庭に響いた。
それはそれで、虚しかったり、心地よかったり。



「オイ。」


独り言ではない。
男子の声  だ。

「はうわあぁっ!?」

何!?
誰!?
まさか私の気色悪い独り言・・聞かれた?
うわうわうわどーしよーう!

「オイ?」

またあの声が。

「ふ ふぁわあい〜?」

恐る恐る、花音は振り向いた。

―そこには・・・・



すきすぐるッ。
第1章 END



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