マリア・マンデル



マリア・マンデル(Maria Mandel 1912年1月10日生)
 [オーストリア・ナチ強制収容所看守]


 ミュンツキルヒェン生まれ。1938年、高校を中退してナチス親衛隊SSに入隊し、ベルリン郊外の女性専用収容所ラーフェンスブリュックが設立された1939年当初からそこの看守となり、収容された女囚(ユダヤ人、ロマ、政治犯など)をさまざまに虐待し、多くを餓死・凍死させた。一説には、彼女の命令によって50万人を超える女囚が殺されたとされる。

 唯一の楽しみが音楽だったため、楽隊を編成させてナチスの兵士たちをもてなしていたが、収容所の外に作られた邸宅では酒池肉林の宴を重ねていたといわれる。

 ドイツの敗北後逃亡するも1945年8月に米軍によって拘束され、翌1946年11月にポーランドに引き渡された。裁判では67冊にのぼる証言が集められた。法廷では顔が青ざめ、震えていたという。1947年11月に死刑判決を受け、翌1948年1月に絞首刑を執行された。

 1948年1月24日死去(享年36)


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