服部純也



服部純也(はっとりじゅんや 197?年生)
 [殺人犯]


 2002年1月22日夜、静岡県三島市内で建設作業員の服部純也はアルバイト先から自転車で帰宅中の女子短大生(当時19)に声をかけたが相手にしてもらえなかったことに激昂し、自分の車に彼女を連れ込んで監禁し強姦した。その後車で数時間にわたり連れ回し、1月23日未明に市内の道路工事現場で短大生を縛り上げたうえ、灯油を浴びせライターで火をつけ、生きたまま焼殺した。これを目撃した住民から警察への通報があり、現場から女性とみられる焼死体が発見されたことで事件が発覚し、焼死体は行方不明となっていた短大生であると判明。警察の捜査から事件当日に人身事故を起こしていた服部が捜査線上に浮上。事件現場に残されたDNAが服部のものと一致したため、事件発生から約半年後の7月23日に逮捕された(逮捕時の年齢は30歳)。短大生が帰宅途中に乗っていた自転車も無くなっていたが服部の供述により、隣接する沼津市で発見された。服部は1995年に強盗致傷罪で懲役7年の判決を受けており、仮釈放から約9ヶ月後の犯行であった。

 2003年10月23日、検察側が服部に死刑を求刑。2004年1月15日、静岡地裁沼津支部は、事件が極めて残虐であったと事実を重視したものの、服部に殺人罪の前科なし、計画性、幼少時代の生活環境を理由に、検察の死刑求刑に対し無期懲役を言い渡した。2004年1月29日、検察と服部が東京高裁に控訴。2005年1月18日、控訴審結審。2005年3月29日、東京高裁は、縛って生きたまま焼き殺すという殺害方法が極めて残虐であった事実を重視し、また、この事件は計画性があったことの理由や、幼少時代の生活環境ではなく、服部自身の性格が事件の原因となった理由を示し、殺害人数が1人で殺人罪の前科もなかったが、一審の無期懲役判決を破棄し、服部に死刑の判決を言い渡した。2005年3月31日、服部は最高裁へ上告。2008年2月29日、最高裁第2小法廷で上告が棄却され、死刑が確定した。最高裁小法廷は、「意識のある人間に火をつけて殺すという残虐な殺害方法などからすれば死刑はやむを得ない」と述べた。

 2012年8月3日、服部に死刑が執行された。同日には京都・神奈川親族連続殺人事件の死刑囚(松村恭造)の死刑も執行されている。

 2012年8月3日死去(享年40)


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